真空管。

真空管、トランジスタ、ICチップとなってしまった。

現在のノートパソコンを真空管で作ろうものなら、想像ですが、エンパイヤステートビル(ニューヨークの)で足りるのかどうでしょうか、というくらい、前時代物になってきました。

しかし、音楽のアンプはそんなに点数が要らないから、昔のままの大きさで十分のようだ。

知人の一人が、手作りアンプに熱心だ。

真空管3本使用のアンプを分けていただいた。

音楽に精通していない、素人が言うのはおかしいかも知れませんが、良い音です。

今まで聞いていたものと比べて、という事になりますが、一言で言うと比べ物にならないと言ってもいいと思います。

つまり、それ程、粗悪な音を聞いていた、聞き続けていたという事が大前提にあります。

音源はCD。再生装置は、最も安いクラスの、少し古い、カセットCDプレーヤー。

イヤホンソケットから、信号を取り出し、アンプに繋ぐ。

アンプから、知人手作りのスピーカーに繋ぐ。

これだけの、シンプルな構成が個人的には、宝の音のように聞こえる。

信じていただけますでしょうか。

音が、人の心を癒す。

この言葉の意味を理解できる一品だと思います。

音源としてのCDは、レコードと異なり、ノイズがゼロ。温まって、熱くなって、まろやかな音を吐き出すアンプは、あたたかいとまで感じてしまいます。相まって、クリアなまろやかな音が届くように感じてしまいます。

ラジオやTVの音量を上げたとき、うるさく感じる。CD等、BGMとして使う時、ないと寂しいけど、つけるとうるさい。結果、最小限の音で、聞くとは無しにつけっぱなしで聞いている。という状況は少なからずあると思います。

想像すると、そのような状況を生み出すのが、音の質の悪さがそうさせているように思えると気付きました。

うるさく聞こえるのは、音の質が悪いからと思います。

長時間、聞き続けると、疲れてしまう、そして、消したくなるのも音の質が悪いからだったのだろうと思います。

これらは、音に癒されるの対極で、音に疲れさせられることになります。

疲れると、静寂は、欲しくなります。

考えてみると、疲れを取る音という、装置、製品も売り出されていた。それらを体験した事もあった。思い出してみると、本当に癒されたのか、と記憶を探す。

ヒーリングミュージック。検索してみると有りました。確かに緩やかなテンポで、やさしい音で、心臓の鼓動や脈拍数を減らし、眠りへと繋いでくれるものでした。少々、貼り付けておきますので、お試し下さい。

       

いや、びっくりするほどありました。切りが無いのでこれくらいで止めておきます。お楽しみ下さい。(Wクリックするとユーチューブに入りますので、多くの中からお好みのものを見つけていただけると思います。)

曲そのものは、癒しになるものばかりだと思います。しかし、残念ながら、このパソコンに繋がっているのは、直接、安物のスピーカですから、音が残念ながら、癒しというより、すこし、うるさい音になってしまっている感じです。

手元に、真空管アンプが、現在、有りませんが(貸し出し中)、後日、繋いで、聞いてみたいと凄く思っています。

考えてみると、生まれて、60年間、殆どの時間、低質の音ばかり聞いてきたのかと、しかも、気付く事も無しに、と今更ながら音の本質の魅力に驚かされている次第です。

はっきり云えば、ラジオの音も、テレビの音も、かなり低質と感じます。低質の音に囲まれて、生きてきた生涯で、子供の頃、クラシック音楽に、馴染めず、良さも解らなかった理由がそこに有った様な気もします。

ラジオの音、テレビの音のレベルで、クラシックの演奏で、感動を受ける事の方が難しいかったのではないかとさえ、回想してしまいます。

もっと問題は、若き頃、ステレオを無理して買って、部屋に置くことが嬉しかった事があった。しかし、曲を楽しむ、心のゆとりも、頭の知能も、音を楽しむ感性も大きく不足していたのだと思う。部屋の立派な飾りでしかなかった。

今、すこし、自分の中に、曲を、音を楽しむ能力がやっと芽生えてきたのかなと思う。還暦だ。遅すぎるではないか。残念ながら、そう思う。

若い、元気一杯の時は、雑音も、雑音に聞こえなかったのかと自問自答してみる。それよりも、音の魅力に気付かなかった方が大きいと思う。

ライブは良い。しかし、再生装置から、繰り返し、繰り返し、聞こうとはそんに欲求は生まれてこなかったと、記憶をたどると、そんな気がする。

この歳、このタイミングで、真空管アンプに出会った衝撃は大きい。

別の知人は、いや、真空管でなくても、良い音は出るよとアドバイスをくれる。しかし、それは、かなりの高額だ。レベルの低い自分にとっては、不釣合いな気がする。

3本の真空管を通して、出てくる音、自分にとっては、まだ、十二分すぎるレベルだと思う。

真空管を増やしていけば、更に、どんな良い音を醸し出してくれるのか。先の楽しみとして、おこう。




ありがとうございました。