クローズアップ現代　「ひきこもり」を見ました。

大変な問題が起きている事にかなりのショックを覚えました。

就活失敗で新たな「ひきこもり」が起きているというショックな話だった。

大学を卒業して、社会人一年生で、その入り口でつまずく。そして、自信を失い、社会との距離が次第に広くなっていく。これを取り戻すことが出来なくなる。長い間、時間があっという間に過ぎていき、長い人では２０年にもなるという。

去年から、何度目かの就職氷河期が始まった。今年は、更に悪化した。来年改善される要素は、見当たらない様に見える。むしろ、更に悪化するように見える。

希望の就職を目標に、大学生活もその線上で頑張ってきた。しかし、就職戦線の悪化で、突破することは出来なかった。

他人は簡単に言う。「贅沢を言っているからじゃないの。」とか「就職ランクを下げたら。」とか、本人の我がままで就職が失敗してるのもあるのではないかと云わんばかりの人もいる。

はっきりと「それは違う。」と云いたい。

目標を決め、持ち、それに向かって努力してきたことは、そう簡単には変更できない。そこには、大きな挫折感も生じてくるし、自問自答も起きてくる。「自分の努力は何だったんだろう。」と。

これに、答えてあげる、的確な言葉は見つからない。

今は社会情勢が悪くなった。あなたのせいではない。

こんな言葉しか、云いようも無い。しかし、こんな言葉を掛けてみても、あまり解決にもならない。

こんな、境遇の人があまりにたくさんいる事が、番組で報じられていた。

この問題は、本人の問題だけではなく、家族、特に、親世代に大きな影響を及ぼすに至っていることにも、大きな問題になっている。

福岡市　ひきこもりの会　「楠の会」が紹介されていた。親の苦労、苦悩は計り知れない。

本人の悩みは、他人には、簡単に、何で？と思われるかもしれない。

しかし、誰でも、自信を持って出来る事は、限られている。そこにフィットできれば、こんなはずでは無かったと思うことは無いはずだ。本人の苦悩は、トンネルの出口を見つけられないまま、時間だけが無意味に過ぎ、ますます、社会との距離も開いていき、そして、その恐怖も、更に、その悪循環を繰返す事だと云える。

どこに、社会復帰する、それが出来るということは、大きな鍵だ。

問題は、失った自信と、それを取り戻す、それが出来る職業、職場だ。

３２歳の時、突然、退職して、失業保険のお世話になり、職業訓練校で、気分転換を兼ねながら、新しいスキルの勉強をさせてもらったことがあった。卒業後、これが、大きな力になり、新しい世界に、自信を持って船出することが出来た。

今、振り返れば、現代と比べれば、随分とついていた事になる。やりたいことがあった。やりたいことに巡り合えた。そして、結果、やりたいことで就職出来た。運が良かった。いわば、運よく社会が受け入れてくれた事になる。

時代が良かった。これが大きな事だと云える。では、今も、昔のように、良くすればよいではないか。その通り。

問題は、時代というものは、良くなっていくはずなのに、昨今、いつの間にか、逆に悪くなってきている。これが正体であり、大問題の根源だ。

政治でも、いつも、改革と連呼している。改善にならず、改悪になっているとしか思えない。

いつから、時代は、不幸へと、逆回転を始めたのか。

欲と金、これらと、幸福とは、同じ方向のベクトルでは無いらしい。

幸福とは何か、今一度、立ち止まって、考えてみたい。

がんばろう、ひきこもりとなっている、あなた！
信じよう、自分の力を発揮するところはきっとある。
気持ちを変えよう、あなたは、きっと幸せになれる。

政治家の皆さん、特定の人を金持ちにするのがあなた達の仕事ではない。日本国民、日本国の財産が、偏ることなく、万遍に日本国民に行き渡り、万人が幸せを感じることが出来る国づくりをすることが、あなた達の仕事だ。もし、公僕を忘れ、私利私欲に走るならば、八百長をした、相撲力士と同じだ。そう、そしり受けても、言い訳はあるまい。

ありがとうございました。